えのきを適当な大きさに割いて皿に盛った。


それを見たおばさんが何となく困ったような顔をした。


次に私が貝の入ったパックに手を伸ばすと、おばさんは


「それは食塩水で洗うから、こっちへちょうだい」


と私の前に手を差し出した。


私がパックを手渡すと


「もう本当に大丈夫よ。座ってね。喉渇いたでしょう。何飲む?」


と優しく私に訊いてくれた。