真澄は居間へ上がり、パパの前に座って何か話し出した。


私は手を洗ってから、真澄が選んだ白い団子の袋を手に取り、その口を思い切り引っ張った。


すると団子は勢いよく袋から飛び出した。


そしてテーブルの上をころころ転がって床に落ちた。


おばさんが慌てて団子を拾い、水道で洗う。


私は小さな声で「すいません」と言って、団子を洗うのはおばさんに任せた。


そして今度はえのきの袋を中身が飛び出さないよう慎重に開けた。