お風呂から出てしばらくすると、兄が私の部屋に入って来た。 そして唐突に言った。 「何で優哉と会ったんだ?駄目だと言ったろ?」 「うん、さっき思い出したよ。近づくなって言われていた事」 兄は一瞬沈黙した。 軽く頭を振って気を取り直すように言った。