素直な優哉は長く嘘を付いてはいられない。


「優哉は兄と佳奈が付き合うのを認めるの?」


「ああ、もう別に佳奈の事は何とも思ってないよ。睦と付き合わなくても別れていたかもしれない。僕はもう佳奈に魅力を感じていなかったしね。それより、僕は凛ちゃんのことが気になって仕方なかった。特に凛ちゃんと会えなくなってからは、ずっと凛ちゃんのことばかり考えていたよ」


優哉はまた、強張った笑顔に戻った。


優哉は私の様に幼い。