もし傷付いたとすれば兄が、優哉は私のことを好きでも何でもないと言った言葉にだ。 それと同時に優哉にモデルの彼女がいるということを知らされたことにも、もしかしたら私は傷付いたかもしれない。 「別にそんなに傷付いてなんてないよ」 私は下を向いたまま言った。 「無抵抗な君にあんな事をしてしまった言い訳ではないけど、僕は凛ちゃんが可愛くて・・・ 本当に可愛くて仕方なかったんだ。だから・・・」 そういえばあれから兄からは何も聞いていないが、優哉は彼女とはどうしたのだろう?