私は小さく肯いてから、テーブルに置かれたワッフルにメイプルシロップを掛けた。


するとその私の様子を見ていた優哉が、待っていたように口を開いた。


「凛ちゃん、本当にごめんね。凛ちゃんが何も言わないから、そんなに嫌がっているとは思わなくて、度が過ぎた真似をしてしまって・・・

睦から聞いて初めて、凛ちゃんをそんなに傷付けていたと気付いて、僕は本当に鈍感なんだね」


兄は優哉に、私が優哉に押し倒されたりキスされたリするのが本当は嫌で仕方なかったのに、言い出かったとでも言ったのだろうか?


私は別にそんなことに傷付いてなんていない。