「カップやグラスはドリンクバーに置いてありますので、そちらでどうぞ」 店員が笑顔でそう言うと同時に私は立ち上がり、何も言わずドリンクバーへ向った。 ドリンクバーでカップにティーパックの紅茶を入れながら、自分が優哉の顔をもまともに見ることができないことに焦っていた。 焦っても仕方ないとは思うのだが、この状況をどうしたものだろうと考え込んでしまった。 ティーパックがお湯に浸かり、お湯がみるみる茶色になっていく様をじっと見ていたら、立ち眩みがして来た。