店を出て、先輩はすぐ隣にある駐車場に向っているようだ。 夏の終わりを告げる秋風が、気持ちよく私たちの間を吹き抜ける。 私はご機嫌で先輩に引かれるまま歩いた。 先輩は駐車場の一番端まで私を引っ張って行った。 「そんなこと言って、先輩こそ休憩ですかあ?」 手を引かれながら結構、大きな声を出した私の肩を、先輩は両手で掴んだ。 そして急にフェンスに押し付けて来た。