今日はやっとレイに会う日。 まあ詳しく言うと本当に 会えるかわかんないけど。 「りい!何ボーっとしてんの?」 「あぁ、何でもない」 朱音も付いてきてくれたけど、 迷惑じゃないかな… 「あいつの家ってどこなの?」 「えっとねぇ修斗はここら辺って言ってたんだけど…」 向かい側から男が歩いてきた。 何事もなかったように 通り過ぎて行った。 でもあたしの心臓は 一瞬止まった。