殺人薬



歩いているうちに思い出して涙が込み上げてきた。

思わず足を止めてしまった。そんな時だった。

「大丈夫か?花」

声の方を見ると、そこにはハンカチを差し出し、心配そうに花の顔を覗き込んでいる裕斗の姿があった。

「裕斗…。あのね、通るとやっぱり思い出しちゃうの」

「小学からなかいいんだもんな。そりゃそうだよな。おれだって悲しいのに、花なんてもっとだよな」

そう言って裕斗は花の頭を撫で、抱きしめた。

そして、2人は少し遅れて、2限目から登校した。