無理もない。同室に親友が異変した状態でいるのだから。それに、もし拘束が解けてしまったら…。 莉咲は口から唾液を垂らし、涙を流し目を見開きひたすら暴れていた。 その光景をとても見ていられず、花は耳を塞いで目をつぶりその場にしゃがみこんだ。 そこから何分がたっただろう。いや、何十分がたっただろう。 花は目を開けると、そこにはさっきとはうって変わり、弱々しく、虫の息の莉咲がいた。 目に力がなく、うっつらとしていて、もう唸り声も上げていなかった。