「なんだ?」
「なんだじゃなくて……、私、桜の目の前で着替えなくちゃいけないの?」

「そうだ、なんか問題でもあるのか?」
きょとんとする桜に対して、私は頬を赤く染めながら怒る。

「問題、大有りだよっ!! いくら私が姫だからってそんな恥ずかしいこと
までやる必要ないじゃん!!」

「俺は、女が着替えている所を1度も見たことが無い。完結に言って、麗が
服を脱いでいる姿を見たい」

「……、なっ!?」

「悪いが、俺も一応、思春期男子なんだ。今日は特に朝からムラムラ
している」

「……、男子って本当に変態だね。はぁ、もうわかったよ。体育の先生は
口うるさいから、遅れるとやっかいだし。桜は一歩も引かないようだし……。
で、でもあまりジロジロ見ないでよ? 側にいるだけだからね?」

「ああ、わかった」
本当にわかったのか疑ったが、私は渋々と制服を脱ぎ始めた。