次の日の早朝。

よく熟睡ができず、いつもより1時間も早く私はベットの上で
目が覚めた。

身体を起こすと、ズキリと頭に痛みがはしって思わず痛む部位に
手で押さえつける。

そっとカーテンの隙間を手でめくるけど、外はまだ漆黒の世界。
私はベットから降りて、学校へ行く身支度を始めた。

右斜め上の壁掛け時計の針は、4時12分を指している。

確か六華くんから、昨日の帰り、毎朝生徒会の会議が始まったらしくて、
6時には寮をでなくてはいけないと言っていた。

だったらその前に、さっさと学校へ行ってしまおう。

しばらくはーー……、六華くんに会いたくない。
できることならーー……、六華くんの声も聞きたくない。

ハンガーを手に取り、制服に身を包ませてから私は鞄の中身
をチェックした。

……よし、忘れ物は無いよね。

ローファーに履き替えて、玄関の扉を開けるーー、と。

「おはようございます、麗さん」