排他的に支配しろ



「……なんか、暑くないっすか……?」



 隣で同じく床に座るルイくんが呟く。息は荒く、頬が紅潮しており、だらりと体を床に預け出す。

 言われてみれば……体が……。

 脈打つごとに、内側から煮えたぎる熱を発している。

 肌が何かに触れているだけでぞわぞわして落ち着かない。



「っ、はぁ……」



 吐息を漏らすルイくん。

 それにさえも敏感に反応してしまう。



「やられた、っすね……」

「え……?」

「完全に何か盛られてるっす。たぶん、ご飯の中……」

「な、何かって……」

「んん……危ない、薬……じゃ、ないすか、ね」



 ルイくんはどんどん息が荒くなっている。必死に体を縮めているけれど、とても辛そうだ。



「リンちゃん、まだ動けそうっすか……? 僕から離れた方がいいかも……」 

「……わ、わかりました」



 言われた通りに移動しようと、腕に力を入れたものの。

 肘がかくんと折れ、床に突っ伏してしまった。

 その間も心臓はドクドクと血液を作り出し、芯に熱が集中していく。


 この感覚……。

 切なくて、苦しくて、涙が出てくる。

 満たされたくて仕方なくなる、あの感じ……だ。