お姉さんのことが好きなんだ。
緊張感が和らぐとお腹が空いてくる。
光峰さんの料理は洋食が多いので、食べ慣れない和食は味覚を刺激されて箸が進む。
「実は、わたしもキョウダイがいたんです」
「へー! リンちゃんは……落ち着いてるから、姉ちゃんっすかね?」
「当たりです。落ち着きがあるかは微妙ですが」
「……いた、ってことは、もういないんすか」
「いえ、はっきりとはわからなくて……。わたしだけここに連れてこられたので」
「生きてたら、会いたいっすね」
「……はい」
わたしのところは、ただのキョウダイと比べると関係がいびつだ。
全員が、研究のために生まれた実験動物。仲間ではあるけれど、家族であるという実感はなかった。
もし、本当に研究所を爆発させた実行犯がキョウダイの誰かなのだとしたら。
全員が生きている保証は、ない。
失って初めて気付く。
キョウダイは、わたしとって大事な存在だった。
「ていうか、ウチのご飯美味しくないっすか?」
「お、美味しいです、とても」
気分が暗いところに落ちる前に話題を変えてくれた。
わたしの方に頭を傾け、ルイさんが上目遣いで問いかけてくる。



