排他的に支配しろ



「──光峰 繚、話があるわ」



 姉から、ボスの顔となって光峰さんの腕を取る。


 光峰さんは軽く腕を振りほどきつつ、部屋の外に出ていった。

 ルイさんと二人きり。呆然としていたら、目の前に食事が運ばれてきた。

 和食を中心とした豪勢な御膳だ。こちらにも、開いた口がふさがらない。



「……ボス、って、お姉さんだったんですね」

「あ、そうっすよー。僕の姉ちゃんの、花之木ルカっす」



 確かにルイさんには弟っぽい雰囲気を感じる。



「姉弟で一緒にこの街に来たんですか」

「……ん、全部姉ちゃんが手はずを整えてくれたんすけどね」



 ルイさんがほぐした魚の身を口に運ぶ。

 少し迷ったけれど、わたしも箸を手にする。



「僕、もっと姉ちゃんの……ボスの助けになりたいんすよ。でもボスは一人でなんでもできちゃうから、どうしたらいいかわからないんす」



 彼の言い分は、自分にも心当たりがあった。

 わたしも春日さんに同じことを思っている。



「だから何気なく喋ったリンちゃんのことをボスが興味持ってくれて、ちょっとは恩返しできるかなーとか考えちゃって」

「……そういうことだったんですね」