ルイさんは別室で食事をとっていた。案内されたわたしに気付くと、手招きして隣に座るよう促してくれる。
「めっちゃ可愛いっすね!」
「ど、どうも……」
お言葉に甘えて隣にお邪魔する。
後方には壁に寄り掛かって立つ光峰さんがいた。視線がグサグサ刺さって痛い。
「あの……何か?」
「馬子にも衣装ですね」
笑顔で喜べない言葉を発する光峰さん。
この人が笑顔のときって、本心を隠したいときな気がする。内心、もっと罵詈雑言を抱えているに違いない。
そんなに似合わないんだ……。
「リンちゃん、安心するっす。リョウくんは、キレイになったリンちゃんに照れてるだけっすよ」
ルイさんはそう庇ってくれるけれど。
余計に安心できなくなった。わたしの後ろだけ気温が急激に下がっている。
「ルイ」
「姉ちゃん!」
後から入ってきた花屋のボスに対し、ルイさんがパッと明るく振り向いた。
え、姉ちゃん……?
「少しの間、神上 臨と二人で仲良くしておいてもらえるかしら」
穏やかに告げ、ルイさんから光峰さんに目線を移すと、一転。



