「呼ばれて帰ってみれば……勢揃いだね~」
そこへ、今一番信頼できる人の姿が現れた。
離れてからすごく時間が経ったというわけでもないのに、久しぶりに感じる。
「「春日さん!」」
パアッと明るくなるピンク髪の人。
と、同時にわたしも春日さんの名前を呼んだ。
ほっとしたのもつかの間、睨み合いが始まる。向こうの行動に制限がかかった状況なら、わたしだって黙っていない。
「おい、ちょっと助けられたからって春日さんに馴れ馴れしくしてんじゃねーぞ女ァ!」
「あ、あなたが余計なことをしなければこんなことにはなっていないんです……っ」
「あァ!?」
う、怖い……。
けれど、負けない。少しでも怯んだらこの街では生きていけないから。
「あ~、これは面倒なことになってるね」
「……本当ですよ。収められるのは春日様しかいないです」
「俺にできるかなあ……」
春日さんはバチバチと火花を散らすわたし達の間に移動し、手を広げて。
「ちょっとストップ。ここ、俺の家だから、あんまり騒がないでもらえる?」
ド正論で怒られた。
わたしの“命令”なんかよりも鋭い言葉に、強制的な沈黙が流れる。



