それから、街に来てからどんなことがあったのかを教えあった。
《心理》が詳細に伝えてくれる。
わたしの情報を得るため、身元を偽りながらKEEP OUTに入った《心理》は、わたしより先に先生達を見つけたことで、先に先生達を始末することを決意。
武力が足りないことを危惧し、武器の在処を読み取って盗みを企て成功させる。
隠れ家を見つけ出して数日間身を隠した後、先生達に手をかけた。
そして今日。百鬼さんから呼び出され、話を聞く前に読み取った情報で一目散にわたしの元へ来てくれた──という流れらしい。
対し、わたしは逃げた先で助けてもらったことや、街や組織について教えてもらったことを少しだけ。
なぜか春日さんのことを濁して話してしまった。
そもそも彼のことはそんなによく知らないのだけれど。
春日さんを好きになってしまったこと。
キスをされたことや、触れ合った時間のこと。
それらはわたしの中だけで終わらせることとして、話さなかった。
《心理》は、なによりわたしの安全を心配してくれる。
そういうのも、本来なら姉という立場であるわたしがやることなのに。



