排他的に支配しろ



 見つけるより先に見つけられてしまった。

 《心理》と手を繋ぎながら、人が通るために作られていないような裏道を歩いていく。


 やっとキョウダイに会えて、嬉しいはずなのにな……。

 どうしてこんな再会の仕方なのだろう。



「ねえ……この街で先生達を殺したのって、本当に《心理》なの?」

「うん」

「……なんで?」

「嫌いだから」



 表情一つ変えないで答える《心理》。

 どうしてそんなに冷静でいられるのだろう。



「あいつらは自分達のために《支配》を売った。死んで当然だろ」



 ああ……。

 やっぱりわたしのためにやってくれたことだったんだ。


 今こうして助けに来てくれて、また一緒の時間を過ごせる。

 しかもわたし達の自由を縛っていた先生達はもういない。

 喜ばなきゃ……これがわたしの望んでいた幸福なんだ。



「他のみんなは……?」

「知らない。街に来たのはおれだけ。生き残れたやつらは、各々逃げてどうにか頑張ってるんじゃないの」

「生き残れた……」



 ということは、全員が無事では、ない……。