排他的に支配しろ



 全て見透かされている。

 まぁ、そうじゃなきゃわざわざ来る必要がないからか。



「彼女がほしくなったので、もらおうかな~と」

「なるほど? ではこちらも、好きなときに奪いに行くとしよう」

「……それをどうにかできないか交渉に来たんですよね~」



 へらっと笑顔を貼り付ける。

 百鬼会から直接許可をもらえれば、りんが一生家の中で暮らすことになりかねない問題を解決できるかと思ったけど。

 さすがに百鬼会は、俺が南蜘蛛家っていうだけでいいよ~とはならないんだよね。

 ちゃんと俺の技量をわかってるって感じ。



「交渉? いいだろう、してみようか」



 天鳳は近くで待機していた部下に目配せする。

 ゴトリ、と鉄の塊が机の真ん中に置かれた。


 う、わ~……。

 さあっと、血の気が引いていく。



「ロシアンルーレットでどうだ?」

「……ええ~? どっちか死ぬのは、街的に良くないんじゃないですか?」

「キミの兄は、街作りの交渉として六分の五に弾が込められたものを自分で撃った。死ななかったら条件を全て呑め、とな」



 街の報告をするときも、刺激的なエピソードを好む兄が提案しそうなことだった。