排他的に支配しろ



 百鬼さんの名前が百鬼会と関係ないというわけにはいかないと思うのだけれど、春日さんが素直に話す以上わたしから口出しはできない。



「……そうでしたか」



 静かに聞いていた百鬼さんは膝に置かれていた拳を震わせる。眉間のシワはさらに深くなり、怒りを露にしていた。

 鬼のような形相は若干怖い。ただ、彼の抱いた怒りがわたしに対してではないことくらいわかる。



「なんにせよ、KEEP OUTの掟を破ったヤツはウチに置けませんね。すぐに捕まえて……」

「掟……?」



 自分にしか聞こえないつもりで疑問を口にしたら、一切合わなかった目線がギロリと動いた。



「『人殺しだけはするな』。守れねーヤツは殺されても仕方ねーんだよ」



 わざと目を逸らしていたところを言及された。

 そう……先生達を、殺したのは……。


 言いたいことは理解できる。

 でも、同意はできなかった。



「な、何か、理由があったのかも……。正当防衛、とか」

「南蜘蛛で法を気にするヤツがあるかよ。どんな理由だろうが、オレがすんなって言ったことをしたらクビだ」



 意見はあっさり一蹴されてしまう。