「乱丸の仕掛けてたカメラも一晩で全部壊されたんだって。まぁ数はそんなに多かったわけじゃないけど、見つかりにくいものではあったよ」
追加された情報で、ある程度答えが固まった。
カメラを監視している人がいるなら簡単だ。彼はその視線という意識を感じ取れるだろう。
わたしのキョウダイが、この街に来ているかもしれない。
もし本当に生きているなら、当然会いたい。
謝らなければいけないことがたくさんある。
「捕らえとけばいいですか」
「くれぐれも百鬼会には見つからないようにね」
「……! コイツは、百鬼会のヤツなんですか?」
百鬼さんが眉をひそめる。
「いや~、どうだろうね。りんは一人で連れられたんだよね?」
「……はい」
「だったら、後から研究所が連れてきたか……自分で来たか。どっちにしても今は百鬼会にいないから、バレたら狙われるのは間違いない」
わたしが百鬼会という組織に捜されていることや、天竺 灰と名乗る人がわたしの仲間である可能性が高いこと。
百鬼さんに、知る情報を事細かに伝える。



