✦
✦
「ワタシ達、あなたみたいに暇じゃないのよ」
待ち合わせ場所にて、ご立腹のルカさん。
理由は言わずもがな、わたし達が遅刻したからである。
春日さんはへらりと笑みを浮かべ、不機嫌なルカさんをものともしない。
「やだなあ。俺だって暇じゃないよ」
「ええ、わかってるわ。お気に入りの女と戯れるのに忙しいのよね」
「ははは、反論できないのが悔しいところ」
あまりにも悪びれない春日さんに、ルカさんは苦虫を噛み潰したような表情をする。
その後ろで、ルイくんが苦笑いしていた。わたしと目が合った途端、ぎこちない笑いに変わる。
「リンちゃん……」
ポツリとこぼしたルイくんの声から滲み出る、反省の色。
気まずい空気が流れ始めた。それでも、向こうが視線を逸らすことなくわたしを見てくれるため、わたしも逃げずに応える。
「この間は、ごめんなさい……。怖かった、っすよね……」
「えっと……でも、あれは薬で」
ルイくんも被害者ではあったと思う。
庇う言葉を口にしようとしたわたしに、彼はしっかりと首を振った。
✦
「ワタシ達、あなたみたいに暇じゃないのよ」
待ち合わせ場所にて、ご立腹のルカさん。
理由は言わずもがな、わたし達が遅刻したからである。
春日さんはへらりと笑みを浮かべ、不機嫌なルカさんをものともしない。
「やだなあ。俺だって暇じゃないよ」
「ええ、わかってるわ。お気に入りの女と戯れるのに忙しいのよね」
「ははは、反論できないのが悔しいところ」
あまりにも悪びれない春日さんに、ルカさんは苦虫を噛み潰したような表情をする。
その後ろで、ルイくんが苦笑いしていた。わたしと目が合った途端、ぎこちない笑いに変わる。
「リンちゃん……」
ポツリとこぼしたルイくんの声から滲み出る、反省の色。
気まずい空気が流れ始めた。それでも、向こうが視線を逸らすことなくわたしを見てくれるため、わたしも逃げずに応える。
「この間は、ごめんなさい……。怖かった、っすよね……」
「えっと……でも、あれは薬で」
ルイくんも被害者ではあったと思う。
庇う言葉を口にしようとしたわたしに、彼はしっかりと首を振った。



