排他的に支配しろ



「ど、どこ、行くん、ですか……っ?」

「ん~? 花之木姉弟に呼び出された」

「!」



 もしかしなくても、あのことについてだ。

 数日経って、ルイくんがやって来る気配はなかったから忘れるべきかと思っていたけれど。

 向こうは向こうで、整理が必要だったのかもしれない。



「ん、かわいい」



 着せられたのはふわっと柔らかい素材のワンピース。

 優しく見つめられ、ドキッと胸が跳ねる。



「かわいいからキスしちゃお」

「えっ」



 ちゅっ。


 すっかり生活の一部かのように、無駄のない動きだった。

 口寂しいからじゃないんだ……。


 春日さんのかわいいには、どういう気持ちが内包されているのだろう。

 さらっとこういうことをされたら、勘違いが加速してしまうのに。


 手が絡まった。指の形を確認するように握られる。

 恐る恐る握り返すと、キスが深くなってしまった。



「ふ、んん……、っそろそろ、やめた方が……」

「なんで?」

「じ、時間、が……っ」

「ふうん……やらしー顔になってきてるけどな~」

「だからっ……、だめ、なんです……」