排他的に支配しろ






「りん、出掛けるよ」



 用意してもらっている寝室に春日さんが飛び込んできた、ある日の朝。

 重たいまぶたを開いたときには、春日さんは馬乗りになってわたしを見下ろしていた。



「んん、春日さん……?」

「脱いで」

「へ……」



 パジャマのボタンを外されて、咄嗟に近くの布を手繰り寄せる。



「じ、自分でできます……よ」

「俺にされんの嫌?」



 逆らえない目線が、わたしを射抜く。



「や……、では」

「ないんだよね」



 まだ最後まで言ってない……。

 事実その通りだから、素直に手の力を緩めた。

 春日さんもわかってて言っている気がする。


 プチ、プチと晒されていく胸元。

 春日さんに見られていると思うと熱が上がってくるから、なるべく薄目にして意識しないようにした。



「肌、あっつ……」

「やっ、触っちゃ……」

「だめなことないよね~」



 これはただの着替え。

 つまり、その、変な気分になんて……ならない。

 ぎゅっと体を固くして、肩から背中にかけての触覚を堪える。