「.........ふぅ、」



響くんに指定された、
〝いつもの部屋着〟に身を包み軽く深呼吸。



「っ、.........へん、じゃないよね?」



自分の部屋の鏡の前。



確認しながら何度も回ってみる。



なんのことない、
〝いつもの部屋着〟なのに.........



響くんに指定されただけで、
凄くドキドキする自分がいるのが分かる。



〝お呼び出し〟によって、
妙に走る緊張感には未だに慣れない。



だって、〝お呼び出し〟は。



響くんが〝何か〟怒ってる合図だから.........



今まで、
お呼び出しされた時だってそうだった。



普段は優しい響くんが、唯一怒る瞬間。