「…うかつでした。判断力が著しく低下してたんです。そもそも、お嬢様がそつなくやってればあんなことにはならなかったのに……はー、もうほんとなんとかしてくださいそのイノシシ的な性格」
「まぁまぁ。シルバーもきれいだよ?」
「ちょっと待ってください、それはまさかバッジの話ではないですよね?」
「えへへ」
私は聖司くんに降格してしまったバッジを見せる。
「……はーーー……最っ悪……」
顔を覆ってショックに耐える聖司くんを眺めながら、素朴な疑問を投げてみる。
「なんでそんな最優秀ペアにこだわるかなぁ。聖司くん、そんなに記念品が欲しいの?」
「そんなものいりませんよ…」
「じゃあ最優秀って称号が欲しいとか?」
聖司くんは小さく首を横に振って、弱々しい声で言った。
「……父に、会いたくて」
「まぁまぁ。シルバーもきれいだよ?」
「ちょっと待ってください、それはまさかバッジの話ではないですよね?」
「えへへ」
私は聖司くんに降格してしまったバッジを見せる。
「……はーーー……最っ悪……」
顔を覆ってショックに耐える聖司くんを眺めながら、素朴な疑問を投げてみる。
「なんでそんな最優秀ペアにこだわるかなぁ。聖司くん、そんなに記念品が欲しいの?」
「そんなものいりませんよ…」
「じゃあ最優秀って称号が欲しいとか?」
聖司くんは小さく首を横に振って、弱々しい声で言った。
「……父に、会いたくて」



