元姫に溺れるほどの愛を


「……はなしってなに?」

あんなことしておいて?

…ちがう、雅くんは…みんなは騙されてるんだから…悪く…

みんなは悪くない?

本当に?

私が俯いていると雅くんが私の頬に手を添えて顔を上に向かせた

目の前には笑顔の雅くんがいる

…綺麗な顔

みんな、綺麗な顔だった

そんなみんなに囲まれている結愛先輩ももちろんキレイ

今までその中に私がいたことがおかしかったのかな

「澪…僕は澪の傍にいるよ」

雅くんは私の目を真っ直ぐ見て言う

「だから…泣かないで?」

いつの間にか泣いていた私の涙を指で拭う雅くんを私はどんな顔で見ているんだろう
これはどういう意味の涙なんだろう

「一人はイヤでしょ?僕がずっと一緒にいてあげる」

そう言って腕を背中に回してくる雅くん

抱きしめられていると言うことをなかなか受け入れられない