元姫に溺れるほどの愛を


…受け止めないと

何を言われても優しかった彼からの言葉ならきっと私のことを思って言ってくれるんだから

家から出る小雨がパラパラと降っていた

傘持っていかないと…

お気に入りの白色の傘を持って私は公園へと向かった。

「…雅くん!?」

公園に着くと雅くんが傘もささずに立っていた

思わず駆け寄って傘に入れる

「澪…」

雅くんは心底嬉しそうな顔をして私を見つめた

「なんで傘さしてないの?風邪引いちゃうよ…」

「澪のこと考えてボーッとしてたらいつの間にか傘ささずに来てた」

そんな彼の言葉に震える

雅、くんは…私のことをまだ…好きでいてくれてるの…?