「俺らに守らせてください」
ドクンドクンと心臓がうるさい
早く何か言わないと
本音で返したい
胸のつっかえを吐き出すように私は返事をした
「ごめ…ん」
シーンと部屋が静まり返った
「わ、たし…もう嫌なの」
自分の震える腕を押さえてグルグルとしている胸の内を吐き出そうと息を吸う
それでも何を伝えればいいのか整理できなくて、ただ涙しか出ない
「澪ちゃん…」
りょーちゃんが私の背中をさすってくれるけど私はなにも言えない
「っ…ご、めん…」
謝っても意味ないのに、みんなは優しくしてくれているのに
受け入れられない自分がイヤだ


