元姫に溺れるほどの愛を


「痛くないよ、心配してくれてありがとう」

笑いかけるとりょーちゃんも安心して笑う

「ならいいんだよ〜。あ、ここどこか分かる?」

「…分かんないや」

ヘラっと笑うとりょーちゃんは眉を下げる

そんな顔するなんて思ってなかったや

うまく笑えてないのかな

バカだよね、もう昴の部屋にいるわけないのに

寝ぼけるって怖いなぁ…

気を取り直そうと、部屋を見渡す

最初は真っ暗なのかと思ったけど…黒い部屋なんだ

黒をベースとした部屋でたまに白い家具が置いてある

昴のブラウンがベースの部屋とは全然違うなぁ…

そう考えているとりょーちゃんが口を開く

「ここ、冬真の部屋だよ。」

「そーなの?素敵な部屋だね。」

「そーお?僕は好きじゃないよ。可愛くないもん」

プイッとそっぽを向くりょーちゃんが可愛くてクスリと笑みが溢れる