そんな私のつぶやきを聞いた冬真くんがグッと拳に力を入れていた
「なんでっ…こんなことしてんすか!!昴先輩っ…!泣かせんなよっ…!」
昴に背中を向けていた私の背後に庇うように立ち、昴に叫ぶ
「あんただから任せたのにっ…!あなただからっ…」
グッと冬真くんから堪えるように歯を食いしばる音が聞こえる
「…」
昴は何も言わず冬真くんを見ているだけだった
昴が何も言わないことが悲しかったけれど、冬真くんが私のことで怒鳴ってくれたのがすごく嬉しかった
「冬真くん、もう、いいの」
ありがとう、それ以上庇わなくていいんだよ。
さっきの言葉だけで私は嬉しかったよ
冬真くんまでここに立たなくていいんだよ
そう言いたいけど泣いている私には彼の立ってくれている位置が心強くて声にはできなかった


