「…と、ま…くん」
私を囲っている人に罵声を浴びせながら人混みをかき分けて私に手を伸ばす冬真くん
どうして…?
冬真くんはケンカがスゴく強くて仲間思いで信頼もされてて次期総長になる子だ
一つ下で私のことをスゴく慕ってくれて…
嫌われたのかな…なんて考えて視界がぼやける
「大丈夫ですか?怪我は?」
冬真くんはすぐに私に駆け寄って床に座り込んでいる私に視線を合わせるように膝をつく
「怪我してなくてよかった…」
冬真くんが泣きそうな顔をするので私のことを心配してくれているのかと自惚れそうになる
「平気だよ…」
涙は止まらないけれどどうにか笑いかけると冬真くんが苦しげな顔をした
「へへ…ごめん、ね」
何もしてないけど冬真くんを裏切ったみたいな気持ちになる


