顔を上げると昴と目が合う
やっと顔が見えた
昴の表情は
少しの寂しさを映し出していたようだった
「すば、る…信じて」
思わず縋る、昴に手を伸ばす
もう昴に縋るしかなかった
今あなたが何を考えているのかは分からないけれど私が感じているように寂しいと思ってくれているのなら、大切にしてくれていた時間は確かにあったとお互い思えたのなら
他の皆より長い時間近くにいてくれた昴なら
私を好きになってくれた昴なら
少しくらい話を聞いてくれると思った
「…やめろ」
パシンッ…と振り払われた私の手は行き先を見失って床に落ちる
「っ…な、で…」
もう何も分からない
ただその場で涙を流すことしかできない私は無力なのだと痛感した


