元姫に溺れるほどの愛を


胸にぽっかり穴が空くってこんな感じだ

空け方は酷かったなぁ…

さっきから止まらない涙のせいでふらつく

グイッと引っ張られたかと思うと中央へ投げ出された

「きゃっ…」

足に力が入らなくてそのまま床に倒れ込む

「お前、自分がやったこと自覚しろよ」

桔梗に目を向けると軽蔑の眼差しがそこにあって他の皆からも似たような感情を向けられていた

「やってない、よ…」

ボロボロと泣き崩れる私を皆が冷たく見る

ここに私の味方はいないのだと悟った

皆、信じてるのは結愛先輩のことだけなのだと

ここまでされないと現実が受け入れられなかったなぁ…

「ヒック…結愛、怖くて…(みお)ちゃんと仲良くしたかったよ…」

その声が聞こえた方を見ると結愛先輩が昴の腕にしがみついて二階から降りてきていた。その後ろには二人もいて涙を流す彼女を見て悲しげな顔をしていた