元姫に溺れるほどの愛を


「…今まで何も言わなかったのは信じてたからだ」

昴がゆっくりと、泣いている私に言い聞かせるように喋る

「いつか過ちに気づいて結愛に謝る日が来るんだろうと思って…待ってたんだ」

過ちって何?

「お前が結愛を虐めてるなんて…信じたくなかったよ」

昴のその言葉が何度も頭に流れる

虐めるって何したの?

何もしてないよ、私だって仲良くなりたかったよ、でも結愛先輩が…私のこと嫌いで…悲しくって

「分かんないよ…」

ポロッと出た言葉がこの部屋に響く

そして次の瞬間、ダンッと誰かが壁を殴りつけた