元姫に溺れるほどの愛を


「来んなよ」

「…え?」

顔を上げて聞こえた方を見ると急に物が飛んでくる

「痛っ…」

ガッと私の額に当たったそれは空のペットボトル

「お前なんか姫じゃねぇんだよっ!」

そう叫んだのは下っ端の中でも仲の良かった正木(まさき)くん

他校の子だけど私より早くチームに入った同い年で仲良くしてくれてた

皆がよそよそしくしてた最初も正木くんは声を掛けてくれた

なんで?

じわっと涙が出る

「泣くなよ鬱陶しいんだよっ!!」

「正木、そんくらいにしとけ」

シーンと場が静まりかえる

(みやび)、くん…」

2階にある幹部室から出てきたのは雅くん、幹部でケンカが強くてどんなときでも中立の立場でいてくれる人

「でもっ…」

「正木…お前の気持ちは分かってるから」

頭が痛い