好きだと自覚した最初のバンド練習がよりによって、二人きり。。。



どう接したらいいか、うまい答えがでないまま水曜日の午後を迎える。




「あっ。。。おはよ・・・。」


とりあえず、挨拶だけ交わして自分の機材の準備を始める。


「おっす。」


ユウも一言だけ挨拶すると、ドラムを叩き始めた。



激しく叩くドラム音で、お互いの声が聞こえるような状態ではない。


でも、その空間が今のあたしにとっては丁度いい。



ユウの一音一音を体全体で感じることができるから。