練習は夜まで続いた。


シノブの言うとおり、カズヤさんとタクマさんは、とてもバンド慣れしている様子で、初めてあたしたちとあわせたが、ずれたりすることもなく、ほぼ完璧だった。


「いやぁ、これならもうライブ大丈夫だ。」


シノブも今日の練習には満足な様子。


もちろん、あたしもやり遂げた感じで最高な気分。


「だね。もうちょっとでライブだけど、かなりいい感じに仕上がってきたね。」


「じゃあ、次の部室がライブ前最後のバンド練習だな。」



もうライブは目前。


「じゃ、また学校でね。」


ユウとシノブに手を振り、

カズヤさんとタクマさんに軽く会釈をしてあたしは帰路についた。