家に着く前に、修二が言った。

『どこか近くで昼飯食おうか?』

『賛成!』

と声が揃う

高速道路から降りて ファミレスを探した。

直ぐに見つかり 車を止めた。

各自 注文して届くまでの間 修二は言った。

『もう来られないからね。三人 喧嘩しながら健康にしててくれよ。喧嘩出来るって事は、それだけ幸せな事なんだ』

『さー食べよう!』

『直ぐに立つの?』と容子
『あぁ 立つよ!』と修二
食べ終えて 家まで走った。

荷物を降ろして 容子等に 体を大事しろよと 言い残し帰路についた。



テレビのテロップに 東名高速道路 御殿場下り線で事故 通行止め



修二の手には赤い血に染まった携帯電話が握り絞められていた。


突然 修二は目が覚めた。
体が汗でびっしょりになっていた。

夢を見ていたのであった。