どれだけ安定した生活基盤を手に入れても、僕の心の虚無は埋まらない。一般的な幸せと呼ばれるものを手に入れても、時折出てくる嗚咽は止まらない。 寒さに身を寄せあった夜も、欠片ほどもない 食べ物を君と分け合って食べたことも忘れることは出来ない。 あの瞬間が幸せじゃないのならば、僕はきっと、一生空虚な人生を過ごすことになるのだ ろう。 せめて、誰よりも高貴な身分となった彼女が幸せでありますように。ただそう願った。