はぁ、今日は朝から機嫌が悪い
それもこれも全部親父のせいだ
今日から姉ちゃんが同じ学校通うとか気が気じゃないんだけど...
だってみんな、絶対姉ちゃんの事好きになっちゃう
俺は一応この学校で3番目に可愛いとされてるらしいけど、そんな俺じゃ足元にも及ばないほど姉ちゃんは可愛い
いくら男装していても、可愛いことには変わりない
姉ちゃんが笑った途端、みんな倒れだして余計むかついた
姉ちゃんの笑顔を見ていいのは俺だけなのに、、、
さーくん(紗也)が話しかけてた時も、さーくんが姉ちゃんのこと好きにならないか、正直すごく怖かった。まぁ今もずっと怖いけど
さーくんは今まであった中で1番仲がいいけど、姉ちゃんを好きになることだけは許せない
姉ちゃんは俺の"大切な人"だから

由「ねぇねぇ、お昼行こ〜‼︎」

明「うん‼︎いいよ〜♪」

あれっ?てか...

明「なんでさーくんが隣にいるの...?」

さーくんが姉ちゃんの腕に抱きついてるんだけど?(殺

由「紗也くんが一緒にお昼行きたいんだって。だめ、かなぁ?(上目遣い+うるうる」

っ/////
待って、可愛すぎ。そんなの誰でも許しちゃうよ

明「い、いいけど...///」

本当は嫌だけど、今回は姉ちゃんに免じて許してやるか
ただ、姉ちゃんの腕からは離れてもらわないと
そう思ってさーくんを少し睨んだらすぐビビってどいてくれた
最初からそうしとけばいいのに

由「ねぇ、明希は何食べる?」

えっ?俺?

明「僕は...このスパゲッティにしようかな」

由「お、いいね‼︎じゃあ私もそうしようかな♪紗也くんはどうする?」

紗「う〜ん、僕も同じのにしようかな?」

由「おぉ〜、みんな一緒だ〜‼︎なんかテーブルに同じものが3つ置いてあるって結構面白いね♪」

明「ね‼︎てかこのスパゲッティ美味しい〜♪」

由「いつも食べてるわけじゃないの?」

紗「うん、あーくんはいつもオムライス食べてるし、これ食べたのは初めてだと思うよ♪」

由「てか、明希と紗也くんってすごく仲良いんだね♪」

えっ?

由「ずっとお互いあだ名で呼んでるし、なんか2人ともお互いのこと認め合ってる感じがする」

すごい。まだちょっとしか一緒にいないのにもうそんなことまでわかるんだ

紗「すご〜い、もうそんなことまでわかるの〜?さすが由希だね♪」

由「そ、そうかなぁ///そんな褒められると照れちゃうよ〜///」

あぁ〜、照れた姉ちゃんも可愛い
やっぱ姉ちゃんは俺が守らないと