砂嵐のいたずら




『マナ、何故人は太古の時代から争いを止めないのだろうか?

世界中の人達が、手を携えて仲良く生きて行くことはできないのだろうか?

もうこれ以上、人の命を奪うことはしたくない。

マナ、俺はどうしたらいいんだ…』



苦悩に満ちたチャールズの紺碧の瞳から、涙が一筋頬を伝った。



本当のチャールズは、優しすぎるくらいに優しくて、純粋さゆえに傷つきやすい人…



私はチャールズを胸に抱き寄せた。