砂嵐のいたずら




『湿布と救急セットは頼んであるから、もう少し待ってろ。』



いつの間に頼んだのだろう…?



「あ、ありがとう…」



そんな優しさにも、私は胸の高まりを覚えてしまう。


『全く、ムキになって追いかけるから、捻挫なんてするんだよ!ガキじゃあるまいし…』



呆れるチャールズに、



「そう言う自分だって、ムキになって逃げていたじゃないの!」



負けずに言い返して睨みつけた。