砂嵐のいたずら




あれ?



俺…って…



そういえば、



チャールズの顔が赤い…



ほんの一瞬だけど、



本当のチャールズを見たような気がした。



『おい、何見てるんだよ!』



チャールズに睨まれた。



「ううん別に…ただ、さっきまでの紳士的な言葉遣いはどうしちゃったのかしら?と思っただけ…」



私の言葉にチャールズはしまったというような顔をして、



『わ、悪かったな、本当の俺はこうなんだよ!しゃべってないでおとなしくしてろ!』



そう言うと、私の顔を自分の胸に押し付けるように抱き直した。



チャールズの体から、微かに汗の匂いがした。



私は目を閉じて、チャールズの胸に顔を埋めた。