砂嵐のいたずら





冷静にならなきゃ




冷静に




冷静に…




「チャールズ、あなたは人種差別推進派なんでしょ?何故、私のような人間にそんなことを言うの?」




チャールズは『しまった!』というような表情をすると、




『マナ、違うんだよ。あれもキミがテロリストかどうかを探る為の演技だったんだよ。』




「……ってことは?」




『私はもともとそんな考えは持ち合わせてはいない。人種差別なんてしていたら、仕事にならないし、むしろ親日家だ。』




チャールズが胸を張って話す姿を見ているとおかしくておかしくて…




「ふふっ!」




思わず笑ってしまった。