砂嵐のいたずら





チャールズの言葉と真剣な眼差しに私の胸は高鳴り、体に熱を帯びていくのがよくわかった。




恥ずかしいけれど、きっと顔真っ赤だ…



「わ、私のこと…か、か、からかってます?」




冷静を装って聞いてはいるものの、カミカミだから動揺しているのが、バレバレだ。



そんな私の頬にチャールズは手を当てると、




『いや、口説いてるんだけど?』




そう言うと、恥ずかしそうな笑みを浮かべた。



嘘…




でも、何で私……?




まずい…




あの時と同じシチュエーションになってきた。





あの月の光が降り注ぐ砂漠の晩のように…