あの日と同じ、上質のスーツを身に纏い、明るいブロンドヘアに紺碧の瞳を持ったアイツがいた。




そう、アナフィラキシー男が…



『マナ、元気そうだね。』


この間とは別人なのではと言いたくなるくらい、穏やかな笑顔を私に向けてきた。



私はその悩殺的な笑顔にクラクラしながら、



「ア、アナフィラキシー、どうしたの?ここはアナフィラキシーショックを起こすあなたが来るような場所ではないわよ。

あ、もしかしてネクタイ取りに来た?だって、ネクタイしてたテロリストはあなたが連れて行ったじゃない?

あぁぁぁぁぁぁ!!!何だか訳がわからなくなってきた!ちょっと待ってて!!」



私は突然目の前にアイツが現れて、激しく動揺し、彼を置いたまま部屋に行き、ラッピングされた箱を持って、リビングに戻った。