砂嵐のいたずら





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携帯にメールが入った。




堀口教授からだ。




【トラファルガー広場のクリスマスイルミネーションは見たかな?あそこのモミの木は一度は見る価値があるから行ってみなさい。私からのクリスマスプレゼントだよ。】




トラファルガー広場…か…




昼間はよく行くけれど、夜は行ったことがなかったなぁ。




ホテルに帰っても、ひとりになりたくないし…




きっと今の私ならワインのフルボトルひとりで空けちゃうだろうから…。




私は手を上げ、タクシーを拾った。




「 Trafalgar Square,please.(トラファルガー広場までお願いします。)」




そう告げると、タクシーは走り出した。




さっきまで、ゆっくり時間をかけて見ていたイルミネーションをあっという間に通り抜け、トラファルガー広場に向かった。